読書日記48 『水底フェスタ』




久しぶりに辻村深月作品。
『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』で
女の嫌なところ見せつけられたが
この作品は田舎の嫌なところが
これでもかと描かれてた。


そこそこ都会育ちの自分としては
ちょっと理解できない世界。
まるで『八つ墓村』じゃないか!
そこまで酷い田舎ってあるの?


解説にも横溝正史の名前が挙がっていて
閉鎖的な田舎はミステリーの舞台として
使いやすいようなことが書いてあった。


ただネットや携帯が普及した現代で
そこまでの閉鎖的共同体というのはどうなんだろう?
共有した罪で結びついているから
情報化社会といえども閉じてるんだろうか?


贈収賄については
それがこの村のやり方だと
思い込んでいるというのは分かるけれど
人の命を奪ってまで守るべきものかと。


とは言え普段は優しそうな老人や
若者に理解がありそうな大人たちが
「村のルール」で一致団結して
罪を隠蔽する恐ろしさはよく伝わった。


湖に落ちたら水草に足を引っ張られ
二度と浮かんでは来られない。
村に囚われた人々のことを
暗に指していたのだろう。


ラストの場面で主人公の広海は
村を捨てることができたのか?


彼が大人になった時に
また村の因習に取り込まれないといいのだけど。
そうでないと水底に沈んだ者達が
浮かばれないような気がする。

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